山車

祭礼の時、車の上に種種の飾り物などをして引き出す車。台上に人物、禽獣、花樹等を飾り、台下に幕を垂れて、その内で鳴り物をはやしてゆく。

東京都府中市下染屋の山車。欅作りで屋根銅版、車輪は御所車。金の飾り金具 高さ12尺 1998年10月完成。浅野太鼓製作に携わった。

【山車とは】
山車(だし)とは祭の際に使われる出し物。豪華な装飾が施されていることが多い。神幸祭などでは、山車が町の中をねり歩き行列になる祭もある。 やま(「山」「山車」の表記のほか、車偏に「山」の国字「軕」の表記もある)、曳山(ひきやま、曳き山とも)、舁き山(かきやま)、担ぎ山、山鉾、鉾、山笠、祭車、御車、屋台(主に長野県、岐阜県飛騨など中部地方)、地車(だんじり・だんぢり。主に関西地方)などと、地方によって様々な呼ばれ方をする。 山車(だし)の語源は、神殿や境内の外に出す出し物であるからとする説と依り代である髯籠(ひげこ)を出していたからだとする説などがある。山車は「出し物」全般を指すが、車の字がついていることから曳き山を指すことが多い。