不動明王

今回小生が試した「金剛力士」に近い筋肉質の明王にして本来の「ずんぐりむっくり」の体型とは違います。
国内の木像は羂索として宝劍は別の木で作ってあるのがほとんどですが、今回は一本木で掘り出してみました。
560x380x300mm

【不動明王とは】
空海が海を渡って伝えた不動は日本に来て広められた。その時代命がけの航海を乗り切ったことから現在では交通安全の守り神としてでも信仰されるようになった。不動像は、その身は卑しくて充満肥盛で憤怒の勢い。
極忿の形をしていなければならない。平たい言葉で言えば、ずんぐりむっくりした体型で、その上顔は恐ろしい「極怒」の表情を見せている。右手に悪魔を降伏させる劍を持ち、左手に度しがたい末世の衆生を縛ってしまう羂索という縄を下げている。
胎臓内には、エネルギーを閉じこめられ内部の高い圧力により、見るものに強い印象を与える。