作品のできるまで - 欄間の制作過程

欄間の下図を書きます。今回の竹二虎は、新居浜市口屋太鼓台の上部に取り付ける四神「朱雀、青龍、白虎、玄武」のうち、「白虎」です。

奈良のキトラ。高松塚古墳の壁画、東西南北の守り神「四神」の形とは違いますが、四神西方の神「白虎」です。
口屋太鼓台には平成19年に四体取り付けました。

材料に下図を写している写真です。白虎の周囲の竹を少し減らして、威厳の感じを出してみました。 少し判りづらいかもしれませんが、赤く塗った部分を透かしていきます。

電気のこぎりで大まかな部分を切っていきます。下図にそって切るのではなく、次の写真のように赤の部分を線を別に書いてそれに沿って切っていきます。

帯鋸の切抜き作業

頭の部分の荒彫りをしているところです。頭の中でイメージした思いで荒彫を進めていきます。

粗彫りでよく使うのは、写真のような粗彫り用の叩きのみです。次に仕上げのみを使います。

彫り上がりました。壁画によると、西方を守るのが白虎。今回は竹をあしらい、竹二虎にしました。